立憲民主党 長妻昭代表代行 演説全文(3月21日新宿)
<御用ですよ>
どうも皆様こんにちは。今温度2度ですよ。本当にこういう寒い雨の中、これほど多くの皆様にお集まりいただきまして、私からも感謝申し上げます。ありがとうございます。
思い出しますね。昨年の10月も、総選挙のとき、ここで街頭演説を枝野代表と致しました。同じくらいの人が集まっていただいた。感動しました。ありがとうございます。
それで今そこに、御用御用というちょうちんがありますけれども、本当に今回の森友文書の改ざん、御用ですよ。これ皆さん、自民党がこの改ざんの問題、佐川事件というふうに命名したそうであります。とかげのしっぽ切り。ところが、命名したはいいけれども、全然広がらないから、誰もそんな事件の名前、言わないですよね。これ皆さん、絶対に官僚だけの責任で終わらせてはなりません。今日はそれを私は言いたくて参ったわけで、皆さんにも集まっていただいたのは、このことを全国津々浦々に広めていただきたいということでございます。
来週の火曜日、佐川さんが証人喚問に呼ばれる。私はですね、佐川さんに前川さんみたいになってほしい。ここで「もう俺は怒った。」けつをまくって、全部洗いざらい喋ってほしい。佐川さんは本当にですね、ここで捜査中、捜査中ということで証言をせずにふたをして、そうすれば与党も、佐川さんの責任、それ以下の責任ですよ。こういうふうになりかねないということで、我々強い危機感を持っています。絶対に、全てのうみを出し切るまで諦めない。これを是非応援してください。
<都合の悪い文書を排除し憲法を踏みにじる>
そしてですね、自民党、あの質問ひどいですね。官僚を徹底的に自民党追及する。麻生さんは追及しない。政権は悪くない。憲法66条をちゃんと読んでいるんでしょうか。憲法66条には、行政権の執行について、内閣は連帯して責任を負うというふうに書いてあるんですね。一大臣の責任じゃない。行政権の行使は、一官僚の責任でもない。内閣総理大臣をはじめ、内閣全体で連帯して国会に責任を負うと、この憲法をよく見てください。自民党に本当に申し上げたいです。そして今回の件は、憲法62条に基づいて、国政調査権という条項でございますけれども、それで政府に文書を要求しました。そして出てきた文書が、改ざんされた文書であります。
憲法をも踏みにじる行為ではないでしょうか。憲法を変えるという安倍内閣が、それ以前の問題として、憲法を踏みにじる、こんな内閣許せるんでしょうか。
まあ本当にですね、これだけ大きな問題である。今我々の社会というのは、いうまでもなく、お役所が作る文書は正しいと、こういう前提で皆さん生活をされ、お仕事をされておられます。この民主主義や社会の前提が、根底から覆された、憲法を踏みにじる大きな問題であるということを、全国に広めていただきたいと思うんです。ここでうみを出し切らなければ、日本の民主主義は死んでしまいます。
我々は、立憲、民主、こういう名前を冠した政党でございます。今、立憲主義、民主主義が、大きな危機に立たされている。決して負けるわけにはまいりません。皆さんのお力を本当に頂きたいんです。
<都合の悪いデータを排除し憲法を踏みにじる>
そしてもう一つ、例えば裁量労働制の問題。これもですね、皆さん、安倍総理は、労働法制は、岩盤規制だとおっしゃる。本当に労働法制というのは岩盤規制でしょうか。緩めれば緩めるほどいいんでしょうか。労働者と経営者、力関係が全然違うから、働く人の命と健康と権利を守る最後の砦が、労働法制なんです。それを緩めに緩めた挙句、今、非正規雇用が4割を超えてしまいました。この責任を一体自民党はどう取るんだ。
この裁量労働制についても、残業時間を出さずに、過労死寸前まで働かせる。過労死が必ず増えるというふうにご遺族の方はおっしゃっておられます。それを通すために、インチキなデータを比べて、そして国会に、3年間国会を騙してきた。
こういうとんでもない今の、民主主義のいろはの「い」も分からないようなこの内閣、私は許すことができません。
<都合の悪い言論を排除して憲法を踏みにじる>
そしてもう一つ、蓮舫さんから話がございました、教育の介入の問題です。私これも相当危機感を持っています。前川さんというある意味では首相官邸の天敵、その方が、公立中学校で講演をしたら、全く適切な講演だと思いますけれども、嫌がらせのような形で、公権力の介入のような形で問合せをする。一体文部科学省は、どこの味方なんだ。役所というのは、政権の味方、政権の尻拭い役ではありません。民主主義を守る、教育の独立性を守るために役所というのは存在しているわけでございます。
しかも、今回、その背景にあった自民党の二人の議員は、清和会所属。安倍さんの派閥に所属している自民党議員だった。
<憲法を踏みにじって自民党を踏みにじる>
昔の自民党はこんなことをしたでしょうか。私は昔の自民党はまだましなところもあった。
どんどんどんどんおかしくなって、教育に公権力が介入していく。
憲法を踏みにじるようなことが続々と起きているのではないでしょうか。憲法を変えるという政権が、憲法のいろはの「い」も分からずに、憲法を踏みにじる。これは断じて許すことができません。
是非皆様に、この寒い中お集まりいただいて、お願いを申し上げたいのは、SNSの世界とか、あるいは口コミでもいいです。お知り合いにでもいいです。この問題は、徹底的にうみを出さなければ、繰り返しですが、日本の民主主義は死んでしまう。ここで頑張らなければどうするんだ。
SNSの世界を見ると、何か森友学園問題は官僚の責任だ。こういう書込みが相当多いのが気になります。是非皆様のお力で、今のSNSの世論や、あるいは具体的なこの生の世論を、大きくですね、真相解明、徹底的にうみを出す。これまでは引き下がれない。こういう論調に変えていただきたいということを私からお願いを申し上げまして、私の挨拶と致します。共に頑張ってまいりましょう。よろしくお願いします。ありがとうございました。
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