立憲民主党 福山哲郎幹事長 演説全文(3月21日新宿)
<雨の中の戦い>
皆さんこんばんは。ありがとうございます。ただ今ご紹介いただきました、立憲民主党の幹事長を仰せつかっております福山哲郎でございます。寒い中、雨の中、こんなにたくさんの皆さんにお集まりをいただきました。今日僕逗子の市議会議員選挙の応援、大雪でした。新宿に向かってくる時に、どれだけの人が来てくれるのかなあ。本当に心配でどきどきしていました。
あの安保法制の夜中の国会も雨でした。去年の10月22日の新宿バスタ前も雨でした。今日も雨でした。僕が雨男なのか、枝野代表が雨男なのか。僕枝野さんだと思うんですけど。しかし、雨の中も、こうやって皆さんにお集まりをいただいているからこそ、立憲民主党は今、戦えています。皆さんのお支えがあるから、我々はまっとうな政治を創らせていただかなければいけないと、みんなで考えています。心の底から御礼申し上げます。本当に雨の中ありがとうございます。
今司会をやっていただいている岡本衆議院議員も、あの選挙で命を救ってもらって今、初当選議員として頑張ってくれています。全員、うちの党にいる仲間は、国民の皆さんに救っていただいた、国民の皆さんに、安倍政権としっかりと対峙をしろと、背中を押していただいた。そういう思いを持って、一人ひとりが、持ち場持ち場で頑張らせていただいています。どうか、多くの仲間をお支えいただきたいと思います。
<国会の審議の前提と信頼を崩す隠蔽行為>
この安倍政治は、いよいよ、いよいよおかしくなりました。立憲主義と民主主義を取り戻すと、あの夜中の安保法制の国会で私は申し上げました。そして、枝野代表が一人で立ち上げた立憲民主党に、何とか民主主義を、立憲主義を取り戻したいという思いで、駆けつけました。
今こそ国民の皆さんと戦う時だと思います。
去年1年間、私は森友学園の小学校も見に行って、100万円を受け取ったと直接籠池さんから聞きました。そして、証人喚問は枝野さんと衆議院、参議院で役割分担をしてやりました。おかしいはずだ。こんな売買、8億円まけるのはおかしい。なんでこんなことが起こったんだ。安倍昭恵総理大臣夫人は3回も講演に行っているではないか。なんでこんなひどい取引を、近畿財務局はしなければいけなかったのか。ずっと質疑をしました。何も明らかにならなかった。国民の皆さんは、私たちも含めて、すっきり全くしないまま、去年の国会を終えました。なんと国会が終わったら、野党の国会召集にも応じずに、解散をしました。
今、改ざんされた文書があった。元の文書があった。そのことをもって皆さん、まさに去年の解散総選挙は、森友、加計学園隠しの選挙だったんです。1年間の国会の審議は一体なんだったのか。
私たちは、いろんな人から、森友学園などをやっていても、そんなことは国会でやってはいけない。批判をたくさんされました。ほかの課題があるだろう。そんなの分かってます。しかし原因を作った方が問題なんじゃないんですか皆さん。私たちは他の委員会でも、外交も、防衛も、社会保障も、一生懸命やります。やっています。
しかしこの文書を改ざんしたという問題は、事実を隠蔽する、前代未聞の異常事態です。国会の審議の前提と信頼を崩す。国会の審議の前提と信頼を崩すということは、国民を裏切っているということにほかなりません。
<かっこ悪い上司>
財務省の一部で、理財局の一部で、こんなことが行われるわけがありません。佐川さんを国税庁長官にしたときに、適材適所だとうそぶいていた総理、財務大臣が、この問題が出てきた途端、佐川、佐川と呼び捨てて、佐川さん一人に責任を押し付けるなどというのは、言語道断であります。
皆さん、皆さんの上司で、一生懸命上司のために汗をかいたのに、何か問題が発覚したら、「お前が悪いんだ。お前がやったんだ。俺は知らない。」こんな上司あり得ないですよね。私は仮にも日本の宰相として、日本の宰相を経験した財務大臣として、本当にかっこ悪いと思う。
本来ならば、安倍総理と安倍昭恵総理大臣夫人がこの問題の出発点なら、国民に迷惑を掛けた、官僚組織に本当に嫌な思いをさせた、国会にしてはならないことをしたと言って、責任を取るのが政治の姿なんじゃないんですか皆さん。
<官僚も被害者>
私は、佐川さんも、被害者だと思う。近畿財務局で犠牲になられた方も、本当に痛ましいと思います。そして、その前にこの問題に意思決定をした前の理財局長も、みんなやりたくなかったんです。
こんなことやりたくなかったんです。
だから、そのことを伝えたくて、あの文書に、いろいろ詳しく書いたんじゃないですか皆さん。
<生きやすい社会>
去年は、籠池さんを詐欺師呼ばわり、自民党の議員はしていました。今年になったら、佐川さんをもう一人だけ悪者扱いです。こんなうっとうしい政治は、もうやめましょう。もう少し、もう少し風通しのいい、なんかネットで何か言えば寄ってたかって叩くような社会ではなくて、もう少し、この日本を、生きやすい、そんな社会に創っていきませんか皆さん。
私たち立憲民主党は、枝野代表を先頭に、もう少し風通しのいい、まっとうな政治を皆さんと創っていくために、この国会、来週からも一生懸命頑張ります。この半年ぶりの東京大作戦AGAIN、これだけ雨の中多くの皆さんが来ていただいたことに、感謝と、本当にやらなければという決意を申し上げまして、幹事長福山哲郎のお礼と、お訴えにさせていただきます。本当にありがとうございました。
そうだ、4月の中旬からパートナーズ始まります。皆さん参加してください。お願いします。ありがとうございました。
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