立憲民主党 福山哲郎幹事長 演説全文(10月9日新宿)
皆さんこんばんは。新宿を歩かれている皆さん、おうちに帰られている皆さん、バス停でバスをお待ちの皆さん、タクシーのドライバーの皆さん、まだ働かれている皆さんも、是非是非、この大きなうねりにお付き合いをいただきたいと思います。新しくできた立憲民主党の幹事長になりました、福山哲郎でございます。よろしくお願いします。
でもあの代表の力強い演説の後にマイクを握れというのは、いじめですよね。厳しいなあと思いながら、今立っています。でも、この皆さんの大きな声援を聞いて、やっぱり2年前の9月19日を思い出します。あの時私は、国会の中で、民主主義、立憲主義を取り戻す戦いは、ここから始まりますと言いました。外で皆さんが小雨の中福山コールをしていただいたのが、国会だから分からないんですが、後で映像を見て、ちょっとうるっときました。
あの2年前の国会での言葉を変えなければいけない。誓約書を取られる。そんな党には行けないと思いました。そして、枝野さんが一人で立ち上げた立憲民主党に、私も力不足ですが、馳せ参じて、一緒に戦おうと思いました。
あの2年前の安保法制の問題だけにとどまりません。森友・加計学園も私は今年戦いました。多くの皆さんから、批判ばかりだとか、なんでそんな問題ばっかりやるんだと言われました。本当ですか皆さん。文書は捨てる。記憶はなくす。そして税金はどこに行ったか分からない。なんで8億円もまけるのか。なんで何年も認められなかった獣医学部が設置が決まるのか。全く分からない中で、そういう、そんなことばかりやっていても駄目だという批判を受けました。違うと思う。国会に行かせていただいた野党の責任は、政府与党のおかしなところをきっちり追及をする中で、そして、国民の皆さんに、おかしいことをおかしいと言う人間がいなければ、全部が全部イエスマンなら、国会も政治家もいらないじゃないですか皆さん。
私は、この国が大好きです。戦後焼け野原で、先輩方は、あるときは汗水たらして働き、あるときには子どもたちに教育をしてもらいたいと頑張って、この国の今を作ってこられました。その先輩たちは、もっと懐が深かった。もっと多様性を認めていた。政治の場でも、もっと野党の意見に耳を傾けた。
いつからこの国の政治は、こんな息苦しい、みんなが言葉をしゃべるのにびくびくするような政治になったのでしょうか。この国の政治に風穴を開けて、息苦しい日本の社会から、もう少し気持ち良く深呼吸ができて、自由にものが話せて、そして、それぞれの皆さんの生き方をみんなが認め合っていけるような社会にしたい。私は本気でそう考えています。
枝野さんと共に作った五つの約束には、私たちの思いが詰まっています。多様性を大切にする。今の自民党とは真逆のことが書かれています。社会が変わるには時間がかかるけど、その第一歩にこの選挙をしていただきたいと思います。皆さんの力だけが頼りです。お金もありません。組織もありません。でも、皆さんと一緒に戦いたいという気持ちだけは、間違いなくあります。そして、多くの普通の人たちが、普通に生活する人たちが、この党に入れたい。この立憲民主党と共に、まただまされるかもしれないけど、一度賭けてみようや。そう思っていただけるような政党に、頑張って、頑張って、大きくしていきたいと思います。
でも、すいません、10月の3日なんですできたの。今日9日ですから、まだ1週間も経っていません。育てていただくのは、育てていただくのは、皆さんの1票1票の積み重ねと、皆さんの一人ひとりの声と、皆さんと一緒にやっていきたいという気持ちが私たちを育ててくれます。どうか皆さん、政治は誰がやっても絶対一緒ではありません。政治は、やる人間によって必ず変わります。どうか投票に行ってください。明日からの選挙、みんな投票に行ってください。そして、誰が、どの政党が、一番誠実に、一番まっとうに、政治をやろうとしているのか。僕らの党だとそんな傲慢なことは言いません。それを一つ一つ判断していただくのが、国民の、国民の私は責任だと思います。どうかお互いの責任をしっかり手を握り合って果たしていけるような総選挙にしたいと思います。変わろうじゃありませんかこの選挙で。日本の政治を変えようじゃありませんか。今日皆様こんなにお集まりいただいていることを、安保法制のときは、僕らのために集まっていただいたんじゃないのにありがとうと言ったら怒られたんです。お前のために来たわけじゃないぞと言われたんです。でも明日から選挙です。どうかどうか、皆さん力を貸してください。ありがとうございました。
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